2016年04月25日

“トゲトゲ言葉”と“ふわふわ言葉”

春のイメージ…
ぽかぽか、ふわふわ、ほんわか…

子どもたちにも、ふわふわ…したい(^^)

illust759

子どもたちの「問題行動」には理由がある…


福岡県警「北九州少年サポートセンター」の
少年育成レンジャー部隊(通称:サポレンジャー)
指導官・安永智美さんの本で、
安永さんが実際に関わってきた親と子の事例が書かれています。

表紙をめくったところに書かれた言葉
 ↓
子どもたちの根っこが傷ついています。
愛情が足りず枯れそうになった根っこ。
愛情の間違った与え方で根腐れしそうな根っこ。
傷ついた根っこを癒す言葉がけをしていますか?

「はじめに」から
 ↓
+++++++++++++++++++++++++++++++
・・・
たとえどんなに悪いことをする子でも、
その素顔はごく普通の子ども。
いえ、むしろ普通以上にいい子たちだったのです。
だからこそ、ご両親も我が子の突然の反乱にがく然とします。

「うちの子がなぜ?」
「まさか、うちの子に限って…」
荒れる我が子を前に、戸惑い、なす術もなく立ちつくしてしまうのです。

そんなご両親にお伝えしたいのが、
子どもの問題行動には必ず「根っこ=理由」があるということです。
そしてその根っこを掘り返した時、そこにあるのは、
親子の間の愛情のかけ違いが生んでしまった、子どもたちの
「悲しさ、寂しさ、怒り」だということです。

愛情はあるのに伝え合う術を知らず、
傷つけ合ってしまう親子…

親に虐待されて見捨てられた子どもたちの心の叫び…

本書は、私たちサポレンジャーが実際にかかわり、共に泣き、
共に闘ってきた、親と子の凄絶な根っこ探しと再生の記録です。
+++++++++++++++++++++++++++++++

本の中の事例を読んで実際に涙が出ました…
必ず、そうなった「理由」があるのです。

「プロローグ ちゃんと聞くよ、君の思い」から
 ↓
+++++++++++++++++++++++++++++++
・・・
問題を起こす子どもたちは、ただ寂しくて悲しくて、
誰かに話を聞いてもらいたいだけ。
どの子も“非行少年”ではなく“不幸少年”なのです。

このことを100パーセント信じた時から、
子どもたちを恐れる気持ちはなくなりました。

求めても、求めても、得られなかった親の愛…。
子どもたちは、ポッカリあいてしまった心の穴を埋めるために、
夜の闇や犯罪が渦巻く裏側の世界へ
フラフラと迷い込んでいってしまいます。

我が子を決して、“不幸少年”にしてはいけません。
「ちゃんと聞くよ、あなたの思い」
その一言が言える親でありたいものです。

+++++++++++++++++++++++++++++++

今、乳幼児を子育て中のママたちには、
わが子が少年期になった姿はまだ思い描けないかもしれませんが、
普段自分が子どもになにげなくしている“言葉がけ”を
意識してみるだけでも、子どもに愛情が伝わりやすくなると思います。

本の中から
 ↓
+++++++++++++++++++++++++++++++
◆“トゲトゲ言葉”で愛していませんか?

(中略)

「あれはダメ、これをやりなさい」
「テストで100点を取れるように勉強しなさい」
「友達の○○くんに負けちゃダメ」
そんな言葉を、私は“トゲトゲ言葉”と呼んでいます。
“トゲトゲ言葉”はまさに子どもの心にトゲを刺して傷つける言葉です。

親は「子どもを愛しているからこそ、あえて厳しいことを言うのよ」と考えているかもしれません。でも、子どもにとって、“トゲトゲ言葉”から受け取る愛は、「成績が上がったら、愛してあげる」「人に勝ったら、認めてあげる」の条件付きの愛でしかありません。

「100点を取らなきゃ、僕のこと嫌いになるんだ」「ダメな子だから、愛してもらえない」
小さな心の中が不安でいっぱいになってしまうのです。

◆お母さんに使ってほしい“ふわふわ言葉”

逆に、お父さんお母さんに使っていただきたいのは、“ふわふわ言葉”です。

「あなたは私の宝物だよ。大好きだよ」
「あなたがいてくれるだけで、お母さん、幸せ」
「おまえがお父さんの生きる力」
など、“ふわふわ言葉”は、無条件の愛を感じさせてくれる言葉。

子どもの存在そのものを肯定することで子どもの自尊感情を育て、根っこを強くするのです。
・・・
+++++++++++++++++++++++++++++++

私たちは“ふわふわ言葉”で、
子どもたちの根っこに愛情を注いでいこう❤

イキイキとスクスクと育つように♪

今朝の弘前公園の桜(撮影:弘前のMさん)

今朝の弘前公園の桜(撮影:弘前のMさん)


朝桜、いいですね~♪

朝桜、いいですね~♪