体罰と威嚇

昨日のつづきで、今日も
おおたとしまささんの「追いつめる親」から。

ぜひみなさんに本をまるごと1冊読んでみてほしいのですが、小さい子を育てていると、なかなかゆっくり読む時間も取れないと思うので、あと2つだけ…

「そもそも体罰はなぜダメなのか」のところから
 ↓
++++++++++++++++++++++++++++++++++

・・・
体罰とは身体的に罰を加えることだ。2012年に部活での体罰がきっかけで高校生が自殺した事件については、「これは体罰ではなく、暴行である」というセリフも何度か聞いた。しかしこれはナンセンスだと私は思う。いったいどこに、暴行ではない体罰が存在するのか。

こういう発言をする人の心の奥底には「愛があれば叩いてもいい」という甘えが見え隠れする。この顧問にも実際、生徒への愛はあったはずだ。

しかし、愛があるとかないとかそんなことは関係ない。指導者の指導力として、身体的な罰をもってしか指導できないのか、これ以外の適切な方法を会得しているのかの違いである。体罰を生むのは愛ではなく、指導者としての未熟さである。
・・・

++++++++++++++++++++++++++++++++++

全くもってその通りだと思います!

12/12に聞いた桑田真澄さんのお話でも、
同じようなことがありました。

もうひとつ
「子供を威嚇したところで、むしろ卑怯だと思われるだけ」のところから
 ↓
++++++++++++++++++++++++++++++++++

・・・
子育て講演会などをすると、「ときにはビシッとしないと、子供になめられるんじゃないですか?」という質問を、私もときどき受ける。しかし、親や先生という圧倒的に強い立場を利用して子どもを威嚇したところで、尊敬されるはずもない。むしろ卑怯だと思われるだけではないかと私は思う。そんなことをすればするほどなおさらなめられるはずだ。私はそうお答えすることにしている。

子供が無意識に親や先生の神経を逆なでするようなことをしている場合なら、そのことを客観的に指摘すれば子供だって気づく。逆にあえてそのようなことをしている場合、実は子供は大人を試しているのだ。そこでカッとなって自分のエネルギーを制御できないようなら、ますます子どもからの信頼を失う。子供に見下されてもしょうがない。大人なら、そういうときこそ懐の深さを見せなければならない。

「北風と太陽」である。

++++++++++++++++++++++++++++++++++

上下関係や勝ち負けに重点を置いている人は、
力を見せびらかさないと子どもに言うことをきかせられないと思っているのでしょうね…

怖くて言うことをきいているだけかも知れないよ。
怒られたくないから黙って従っているだけかも知れないよ。

厳しく命令しなくても、信頼関係があれば
子どもは素直に言うことをきいてくれることがたくさんあるのに。

何ごとも力ずくではうまくいかない。

illust2316

| コメント/トラックバック(0) |

コメントはまだありません。

コメントをどうぞ♪